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救命センターからの手紙

墨東病院・救命救急センター医長の手記。救急の最前線のリアル。救命措置後の患者の予後は、生と死と、その間と、に分かれる。

脳とニューロンの科学 後半

脳とニューロンの科学作者: 新井康允出版社/メーカー: 裳華房発売日: 2000/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るchap10-17。12/21-1/8で読了。2週間ちょっと。解剖とかを中心にチェックを入れたところを復習しないといけない。意外と基本的な知識が…

脳とニューロンの科学 前半

脳とニューロンの科学作者: 新井康允出版社/メーカー: 裳華房発売日: 2000/10メディア: 単行本この商品を含むブログを見るとりあえず前半をさらって知識の確認。chap1-9。視床とか基底核とか小脳とか脳幹とかの解剖に弱すぎる。一回時間をかけて確認しないと…

視床フィルター機能不全仮説(Carlsson) 豊嶋良一 - 精神疾患100の仮説

視床は感覚情報を大脳皮質へ送る際のフィルターの機能を果たしている。また、大脳から基底核へのグルタミン酸伝達は基底核ニューロンを興奮させ、これが視床への抑制性の信号を伝え、視床のフィルターが閉じられる。不必要な感覚情報はこのようにして皮質へ…

ピネル バイオサイコロジー

11/25-12/20で読了。18章。8割方知ってた。ピネル バイオサイコロジー―脳 心と行動の神経科学作者: ジョンピネル,John P.J. Pinel,佐藤敬,泉井亮,若林孝一,飛鳥井望出版社/メーカー: 西村書店発売日: 2005/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この…

自閉症スペクトラムとは何か: ひとの「関わり」の謎に挑む (ちくま新書)

読了。自閉症の社会的理解についてとか。「違い」と「個性」とか。あんまり得るものなし。

ソーシャルブレインズ入門

ソーシャルブレインズについて。ネットワークから切り離された個別の脳研究からネットワークの中の相互作用の中における脳研究へ。2章の同期性と自他境界については自分のアイデアと合致していた。SRシステムの、視覚と体性感覚の同期性と没入感ってのはこ…

LINKED : The new science of network 第九章

scale-free networkでは、冪指数が3より小さい場合には臨界の閾値が消えてなくなることが分かったのである。しかも驚くべき事に、インターネットから細胞まで、興味深いネットワークはほとんどどれもスケールフリーで、冪指数は3より小さいのだ。つまりこれ…

LINKED : The new science of network

読了。前回の読了後、何度も読み返したいと思ったが、二回目はあまり得るものがなかった。スケールフリー性の概観といったところ。物足りないので次はバーストを読もうか。

LINKED : The new science of network 第八章

scale-free modelでは新しいnodeがK個のリンクをもつnodeにリンクする確率は、K/ΣiKiで与えられる。適応度モデルでは各nodeはさらに別の特性である適応度ηをもつ。新しいnodeが、リンク数K、適応度ηのnodeに連結する確率は、Kη/ΣiKiηiである。どちらの式も、…

だまされる脳

読了。慣れないVRの話なので読みにくく時間がかかった。 聴覚器はフーリエ解析を行っている。蝸牛の基底膜は幅の違いによって周波数の異なる音波に対応しており、聴神経がそれぞれをコーディングしている。 両耳間時間差の検出器。左右から同時に入力があっ…

計算機と脳 John von Neumann

読了。読みにくい。プログラムを実行し計算のできる媒体とはどのようなものか。ニューロンとプロセッサの素子としての違い。

ユーザーイリュージョン 第15章

一連の画像が、個々の像ではなく連続した動きに見えるためには、必要な画像の数にかなりはっきりとした下限がある。一秒あたりおよそ18コマだ。聴覚についても同様の事が言え、一連のパルスが連続した音として聞こえるためには、一秒あたり少なくとも16パル…

ユーザーイリュージョン 読了

終盤の哲学など観念的な話は面白くなかった。序盤の情報や熱力学の話は苦手なので分かりにくかった。前半部から意識の部分までは読み返しても良いかもしれない。

ユーザーイリュージョン 第14章

グレゴリー・チャインティンはゲーデルの定理をアルゴリズム情報理論に発展させた。そのおかげで創発はどんな閉鎖系でもごく普通の属性であることが証明された...「この「全体は部分の総和以上のものである」という言葉は、構造をもつすべての系Sに当てはま…

ユーザーイリュージョン 第11章

子供の時、見えるけれど触れる事の出来ない、鏡の中のような世界で、じかに物に触れる経験をせずに育ったら、どれだけ物が見えるようになるだろう。その答えは、ほとんど見えない、であることは、まず間違いない。そういう状況で目にするのは、物体でなく、…

ユーザーイリュージョン 第10章

「死に至る病」の中で、キルケゴールは絶望感に触れ、絶望感には三つのレベルがあり、すべて自己の状況にかかわっている、と書いている。ここで言う自己とは、精神あるいは意識であり、自分自身が自分自身と関係する事だ。自分自身と関係する事で陥る絶望に…

ユーザーイリュージョン 第9章

「ファインスタイン以外の外科医だったら、あんな機会は与えてくれなかったでしょう。」とリベットは語る。「脳外科医のほとんどは、患者の頭を開いて閉じる事にしか関心がありませんから。中身を調べる事には興味がないのです」 脳外科医の悪口

ユーザーイリュージョン 第9章

新しい仮説はこうだ。自覚は皮膚を刺激してから0.5秒後に生じる。しかし、あたかも脳が「誘発電位」を示した時点で生じたかのように経験される。主観的な時間の繰り上げが起こり、自覚はまだ始まっていないが脳が無意識のうちに反応した瞬間に、皮膚刺激が起…

ユーザーイリュージョン 第8章

パヴロフは、脳の深奥部にある諸構造が、皮質全体に対して重要な役割を果たしていると指摘した。外界からの情報を実際に処理するのは皮質だが、皮質の活動レベルは視床をはじめとする深部の構造によって制御される。皮質の全般的活動レベル(皮質トーヌス)…

ユーザーイリュージョン 第7章

意識が心的営みに占める割合は、我々が意識しているよりはるかに小さい。というのも、我々は意識していないものを意識することができないからだ」。アメリカの心理学者ジュリアン・ジェインズは、1976年に発表した画期的な著書「二分心の崩壊にたどる意識の…

ユーザーイリュージョン 第6章

意識の帯域幅について キュプフミュラーは意識の情報処理能力をまとめた ... 声を出して1ページを読むのに2分半かかる。平均して毎秒16文字だ。一文字は平均2ビットなので、これは32ビット毎秒に相当する。声を出して読むと、文字だけより必然的に情報量が多…

脳機能の原理を探る 第6章

秩序パラメーターの律動とヒステリシスについて。指振り運動について考える。右指・左指それぞれについて、中心からの位相のずれをx1,x2とおく。振幅をrとし、位相のずれをΦとする。 x1=r1cos(wt-Φ1) x2=r2cos(wt-Φ2) Φ=Φ1-Φ2またx1,x2はf(wt)=f(wt+2π)を満…

ユーザーイリュージョン 第5章

ヴィクトル・ユゴーは「レ・ミゼラブル」の売れ行きが気になって出版者に手紙を書いた ー 「?」 出版者も負けてはいない。真実を曲げる事なく伝える返事を出した ー 「!」 ビット数で測ればこのやりとりの情報量は合計10ビットほどである。それでも十分に…

ユーザーイリュージョン 第4章

...とはいえベネットの論理深度で最も重要なのは、その算出方法ではない。途中で処分した情報量を割り出すという考え方だ ... ハンス・クーンは生命の起源と進化の謎を解明するために、進化の過程で起こる情報の処分に着目してきた ... クーンは生物の進化を…