Mossy fiber sprouting as a potential therapeutic target for epilepsy.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16181061

  • DG-GCのaxonが回路再編し、再帰性GCのdendritesに入力をすることが、海馬におけるてんかんの原因となっていると考えられている。しかし一方でMF sproutingは早期のけいれんの原因ではないとの報告もある。EMでの解析ではMFとGC dendriteの間にシナプス結合があることがわかっている(Wenzel 2000,Buckmaster 2002,Cavazos 2003)。「recurrent excitation hypothesis」に対して「reccurent inhibition model」というモデルがある。MF sproutingの一部はDG-INとの結合を持つ。再帰性のMFの90%以上はGABAerig neuronに投射する。pilocarpineモデルにおいて500以上のMFシナプスのうちGABAergic neuronに投射するのは25以下である。MF sproutingの進行具合が行動上観察されるけいれんの程度と相関している。これは長期的なnetworkの再編が起こっているためと考えられる。cycloheximideによってタンパク合成阻害をすると、MF sproutingが起こらなかった。一方でcycloheximideによってもけいれんは抑えられないとの報告もある。MF sproutingはepileptogenesisには必ずしも必要ではないが、TLEの進行には貢献するのではないかと考えられる。幼児期のてんかんによる異所性のMF outgrowthは成体になってまで続く。ectopic MFsは不可逆性である。これはectopic MFsの2-stepモデルによって説明できる。
  • いろいろ勉強になった。この論文が出た時点ではいろいろcontroversialだったようだ。けいれいによる後遺症とそれによる更なるけいれんの発展、DG networkの変化(回路レベル・シナプスレベル)、DG maturityの変化、に興味がある。