2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Mg2+ block of Drosophila NMDA receptors is required for long-term memory formation and CREB-dependent gene expression.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22681692“Mg2+ブロック部位”のAspをGluに置換しMg2+ブロックが消失したtransgenic drosophilaを作製したところ長期記憶が阻害されていた.Mg2+ブロックはCREBに依存して長期記憶遺伝子発現のために必要だった.定常状態…

自己鏡映像認知への温故知新 動物心理学研究 Vol. 62 (2012) No. 1 p. 111-124

https://www.jstage.jst.go.jp/article/janip/62/1/62_62.1.9/_article/-char/ja/ 自己鏡映像認知の存在証明に用いられる検証法には、自己指向性行動が出現するか否かと、マークテストにパスするかの2つがある。これまでに自己鏡映像認知が確認されたのは6種…

Arc/Arg3.1 is a postsynaptic mediator of activity-dependent synapse elimination in the developing cerebellum.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23791196 神経活動依存的にシナプスの刈り込みが行われるが、分子メカニズムは不明だった。今回P/Q型電位依存性Caチャネルとその下流で機能するArcが刈り込みに必要であることがわかった。 延髄と小脳の共培養標本のプル…

Periodic Organization of a Major Subtype of Pyramidal Neurons in Neocortical Layer V.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22171052 マウスの大脳皮質において神経細胞の配列に規則性があるか調べた。id2を染色したところ、皮質下投射細胞が数個から十数個並んで柱状のクラスターを形成し、これが約30um間隔で多数平行して並んでいることがわか…

LINKED : The new science of network 第九章

scale-free networkでは、冪指数が3より小さい場合には臨界の閾値が消えてなくなることが分かったのである。しかも驚くべき事に、インターネットから細胞まで、興味深いネットワークはほとんどどれもスケールフリーで、冪指数は3より小さいのだ。つまりこれ…

LINKED : The new science of network

読了。前回の読了後、何度も読み返したいと思ったが、二回目はあまり得るものがなかった。スケールフリー性の概観といったところ。物足りないので次はバーストを読もうか。

LINKED : The new science of network 第八章

scale-free modelでは新しいnodeがK個のリンクをもつnodeにリンクする確率は、K/ΣiKiで与えられる。適応度モデルでは各nodeはさらに別の特性である適応度ηをもつ。新しいnodeが、リンク数K、適応度ηのnodeに連結する確率は、Kη/ΣiKiηiである。どちらの式も、…

カラム構造いろいろ

神経回路のカラム構造は入力依存的に編成される。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18657180 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18977732 カラム構造が自己組織化的に生じる可能性をシミュレーションで示した。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27…

Oscillatory control of factors determining multipotency and fate in mouse neural progenitors.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24179156 http://imayoshi.web.fc2.com/Itaru_Imayoshi_Ph.D./Neural_Stem_Cells.html 神経幹細胞の自己複製と分化はbHLH型転写因子により制御されている。Hes1がAstrocyte、Ascl1はNeuron、Olig2はOligodendrocyteへの…

だまされる脳

読了。慣れないVRの話なので読みにくく時間がかかった。 聴覚器はフーリエ解析を行っている。蝸牛の基底膜は幅の違いによって周波数の異なる音波に対応しており、聴神経がそれぞれをコーディングしている。 両耳間時間差の検出器。左右から同時に入力があっ…

Lynx1, a cholinergic brake, limits plasticity in adult visual cortex.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21071629 http://molecular-ethology.biochem.s.u-tokyo.ac.jp/neuro-seminar/ftp-box/1238.full.pdf 成体において可塑性を阻害する要因を探すために、トランスクリプトーム解析を行った。候補分子の一つであるLynx1は内…

Modulation of neuronal interactions through neuronal synchronization

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17569862 神経集団同士の情報コミュニケーションは特定のリズムの振動現象が同期することによって行われていると考えられている。特にγ帯域(30-100Hz)が重要であると考えられている。当論文では覚醒下のサル、ネコを用い…

Defective craniofacial development and brain function in a mouse model for depletion of intracellular inositol synthesis.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24554717リチウムはBP治療の中心的な役割を担うが、その作用メカニズムは未だ明らかにはなっていない。研究グループは遺伝的BPモデルマウスを作る事でその一端を明らかにした。 myo-inositolを生成するmyo-inositol mono…

赤池弘次先生からのメッセージ

創造性とは何か / 好きなことを徹底してやりぬけば、誰でも創造性を発揮できる

Operant conditioning of synaptic and spiking activity patterns in single hippocampal neurons.

動物は特定の行動に対して報酬が与えられることによって学習が成立する。これに対応させる形で、海馬の神経細胞活動を観察し、一定の入力がポストに見られた場合にのみ覚醒下の報酬系を刺激し両者の関係性を学習させた。行動と海馬神経細胞活動の関連性は薄…