Periodic Organization of a Major Subtype of Pyramidal Neurons in Neocortical Layer V.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22171052
マウスの大脳皮質において神経細胞の配列に規則性があるか調べた。id2を染色したところ、皮質下投射細胞が数個から十数個並んで柱状のクラスターを形成し、これが約30um間隔で多数平行して並んでいることがわかった。この特徴は視覚野や体性感覚野でも確認できたことから、全脳に普遍的な構造であると考えられる。
次に同一の柱状クラスターに含まれる皮質下投射細胞が互いに類似した機能を持つかを調べるため、マウスで視覚刺激実験を行った。光刺激に応答して単一クラスターの中の各細胞がどのように反応するかを調べた。するとcfosの発現が同一クラスターの中で同調している傾向が強い事が明らかになった。これより、大脳皮質の繰り返し構造はその構造の構成細胞が機能的に類似していることが分かった。

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あらゆる入力をうける神経細胞群がクラスターとして同期することの意味。一旦情報集約することは処理できる情報容量が減るように思える。クラスターごとに投射先が異なるようだ。郵便局の集配所みたいな感じ?とても面白い。