Arc/Arg3.1 is a postsynaptic mediator of activity-dependent synapse elimination in the developing cerebellum.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23791196
神経活動依存的にシナプスの刈り込みが行われるが、分子メカニズムは不明だった。今回P/Q型電位依存性Caチャネルとその下流で機能するArcが刈り込みに必要であることがわかった。
延髄と小脳の共培養標本のプルキンエ細胞にChR2を導入した。刺激により刈り込みは促進されたが、P/Q型電位依存性CaチャネルやArcをノックダウンすると刈り込みが見られなくなった。プルキンエ細胞を刺激することでArcの発現は上昇したが、P/Q型電位依存性Caチャネルを阻害するとArcの発現は上昇しなかった。発達期のArc遺伝子の発現量は刈り込みの時期には2倍以上に増加していた。vivoにおいてウイルスを用いてArcのノックダウンを行ったところ、生後11日齢ごろ以降の刈り込みに異常がみられた。免疫染色によりプルキンエ細胞を形態学的に観察したところ、細胞体周辺に小脳の登上線維のシナプスが残っていた。よってArcは刈り込みの最終段階にはたらいていることがわかった。P/Q型電位依存性CaチャネルとArcをdualノックダウンしたが、シナプス刈り込みにおいてadditiveな効果は得られなかった。このことから、ArcはP/Q型電位依存性Caチャネルの下流で働いていることがわかった。Arcの過剰発現はP/Q型電位依存性Caチャネルの阻害したにおいては刈り込みを促進させなかった。すなわちシナプス刈り込みにはArc以外にCa依存的に活動する分子の存在が示唆された。

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結局分子メカニズムは全く詰められていない。役者2つのみ。コンセプトもOkuno et al 2012を系を変えただけ。むしろシンプルな系なのにスケールダウン。vivoでやりましたってぐらい。